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「過活動膀胱ブログシリーズ」【第3回】治療の経過と再発を防ぐためにできること

前回のおさらい

第2回では、過活動膀胱が「膀胱の働きすぎ」によって起こること、そして加齢や神経・ホルモンの変化、ストレスなどが関係していることをお話ししました。
今回はいよいよ、過活動膀胱の治療法について解説します。

■ 治療の基本は「薬」と「生活習慣の見直し」

過活動膀胱の治療は、主に以下の2つの柱で行います。

薬による治療(薬物療法)

生活習慣の工夫(行動療法)

それぞれについて詳しく見てみましょう。

■ 薬物療法 ― 尿意をコントロールする薬

膀胱が過敏になっている状態を落ち着かせるために、膀胱の収縮を抑える薬を使います。

抗コリン薬:膀胱の収縮を抑えて、尿意をやわらげます。

β3受容体作動薬:膀胱をリラックスさせ、より多くの尿をためやすくします。

患者さんの年齢や持病、他のお薬とのバランスを見ながら、副作用が少なく効果的な薬を選択します。
最近は飲みやすい1日1回タイプの薬もあり、継続しやすいのが特徴です。

■ 行動療法 ― 毎日の生活でできる工夫

薬だけでなく、日常の中でできる工夫もとても大切です。

膀胱訓練:トイレを少し我慢する時間を徐々に延ばしていくことで、膀胱容量を増やす方法です。

骨盤底筋体操:おしっこを途中で止めるような動きを繰り返すことで、尿をコントロールする筋肉を鍛えます。

カフェイン・アルコールを控える:これらは膀胱を刺激するため、控えめに。

水分のとり方を工夫:寝る前の水分摂取を少し控えることで、夜間の尿意が軽減する場合があります。

■ 治療を続けることで改善が期待できます

過活動膀胱は、治療を続けることで改善が期待できる病気です。
「薬を飲み始めたけどすぐに治らない」と感じても、焦らず続けることが大切です。
症状が軽くなった方の多くが、「もっと早く相談すればよかった」とおっしゃいます。

■ 次回予告

次回(第4回)は、治療の経過と再発を防ぐためのポイントについてお話しします。
「最近トイレが近い」「急に我慢できない」と感じたら、早めの受診をおすすめします。

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