「過活動膀胱ブログシリーズ」【第4回】治療の経過と再発を防ぐためにできること
前回のおさらい
第3回では、過活動膀胱の治療法として「薬による治療」と「生活習慣の工夫」をご紹介しました。
今回は、治療の経過中にどのような変化が起こるのか、そして再発を防ぐために気をつけたいポイントについてお話しします。
■ 改善までの流れ
薬の効果はすぐに現れるわけではありません。
多くの方は、2〜4週間ほどで少しずつ効果を実感し始めます。
「夜中のトイレ回数が減った」「急な尿意が少なくなった」といった変化が出てきたら、治療が順調に進んでいるサインです。
焦らず、医師の指示に従って薬を続けることが大切です。
自己判断で中断すると、再び症状が悪化してしまうこともあります。
■ 再発を防ぐためのポイント
症状が落ち着いても、膀胱は「また過敏になりやすい」傾向があります。
次のような生活の工夫で、再発を防ぎましょう。
水分バランスを整える:水分をとりすぎても控えすぎてもよくありません。1日1.5ℓ前後が目安です。
カフェインをとりすぎない:コーヒーや緑茶は膀胱を刺激します。夕方以降は控えめに。
便秘を予防する:便がたまると膀胱が圧迫され、尿意が強くなります。
冷えに注意:寒さは膀胱を刺激しやすいので、下腹部や足元を冷やさない工夫を。
ストレスをためない:リラックスする時間を意識的につくることも大切です。
■ 定期的な受診が安心です
症状が安定していても、定期的に経過を確認することが重要です。
薬の調整や生活指導を継続することで、再発のリスクを減らすことができます。
「もう治ったかも」と思っても、少なくとも数ヶ月は医師のフォローを受けながら様子を見ましょう。
■ 次回予告
次回(第5回)は、過活動膀胱と似た症状を示す他の病気との違いについてお話しします。
「頻尿や尿意切迫感があるけれど本当に過活動膀胱なの?」と感じている方にも役立つ内容です。
