前立腺肥大症の日帰りWAVE手術は、白内障手術のような“当たり前”になるのか?
近年、「白内障手術」と聞くと、多くの方が「高齢になると誰もが受ける手術」としてイメージされるようになってきました。視力の低下に悩む高齢者にとって、日帰りで負担の少ない白内障手術は、いまやごく一般的な治療として認知されています。
実は、前立腺肥大症に対するWAVE手術(経尿道的水蒸気治療)も、これと似たような道をたどるのではないかと私たちは考えています。
なぜなら、加齢に伴って多くの男性が前立腺肥大症を発症するからです。程度の差こそあれ、高齢男性の多くが何らかの排尿トラブルを経験するのが現実です。そのため、将来的には「WAVE手術=高齢男性が日常的に受ける手術」として、白内障手術のような存在になる可能性が十分にあるのです。
WAVE手術は身体への負担が少なく、日帰りでの施術が可能です。治療に踏み切るハードルが低いため、薬での治療に限界を感じた方や、今後の排尿機能低下を予防したい方にとって、有力な選択肢となっています。
今後、高齢化が進む日本社会において、前立腺肥大症治療のあり方は確実に変わっていきます。「早めの相談、早めの対応」が将来の生活の質(QOL)を守る第一歩です。気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。