第59回日本臨床腎移植学会 参加報告
2月12日(木)、当院の休診日の午後を利用して、第59回日本臨床腎移植学会に出席してまいりました。
私が泌尿器科に入局した当初、腎移植医療に携わることが最大の目標でした。2024年に大学病院を退職して以降、腎移植医療に直接関わる機会は以前より少なくなりましたが、このたび2026年の腎移植認定医更新が認められました。これまでの歩みを振り返るとともに、改めて身の引き締まる思いです。
今回、主に参加したのは以下の2つのプログラムです。
■シンポジウム1
「献腎移植拡大へのロードマップ」
北海道における取り組みや、拠点施設での臓器提供連携強化の実践、重症脳救急患者がドナーとして現れにくい背景、行動科学に基づく啓発支援の開発など、多角的な視点から献腎移植拡大への課題と具体策が示されました。
公益社団法人日本臓器移植ネットワークからは、日本の献腎移植の現状と今後の課題についても報告があり、地域医療に携わる立場として、どのような連携や啓発が可能かを改めて考える機会となりました。
■ワークショップ1
「献腎移植適応のボーダーライン~何がボーダーを生むのか~」
“使える腎”をどう見極めるのか、適応症例の検討、移植形態別の適応の考え方、グラフト廃絶リスク因子の検討など、日常診療にも直結する実践的な内容でした。医学的エビデンスと現場判断のバランスの重要性を再認識しました。
また、恩師である北里大学泌尿器科の石井先生や、聖マリアンナ医科大学病院腎臓病センターの看護師の皆様とも再会し、近況報告を交わすことができました。第一線で腎移植医療に情熱を注ぎ続ける先生方やスタッフの姿勢に触れ、私自身も大きな刺激を受けました。
腎移植は高度な専門医療であると同時に、地域医療との連携が不可欠な分野です。今後も地域の皆様にとって腎移植医療をより身近なものにできるよう、日々の診療の中でできる取り組みを積み重ねていきたいと考えております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

