50代からの泌尿器ラボ【最終回】前立腺肥大症と、これからの暮らしへ
きたじま腎泌尿器科クリニック世田谷烏山院院長の北島和樹です。
これまで数回にわたって「前立腺肥大症」について解説してきました。
検査から治療、日常生活での工夫、旅行や趣味との両立、そして“自然に治るのか?”といった素朴な疑問まで、幅広く取り上げてきました。
前立腺肥大症は「命に直結しないから大丈夫」と思われがちですが、放置すると排尿障害だけでなく膀胱や腎臓にも影響を及ぼすことがあります。
しかし同時に、薬物治療や低侵襲の日帰り手術など、さまざまな治療選択肢が進化しており、生活の質を大きく改善できる病気でもあります。
前立腺肥大症とうまく付き合うために
気になる症状があれば 早めに相談する
食事・運動・水分摂取など 生活習慣を整える
無理に我慢せず、自分のペースを大切にする
家族や周囲に理解してもらい、一人で抱え込まない
最新の治療法を知る ことで安心して選択できる
さいごに
前立腺肥大症は「年のせいだから仕方ない」と思う必要はありません。
正しい知識と治療、そして日常生活の工夫によって、安心してこれからの生活を楽しむことができます。
これまでブログを読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
もし少しでも「知ってよかった」「相談してみようかな」と思っていただけたなら、シリーズを続けてきた甲斐があります。
当院はこれからも、地域の皆さまの“健康長寿”を支える一助となれるよう努めてまいります。
どうぞ安心してご相談ください。