50代からの泌尿器ラボ【第1回】前立腺肥大症のサインとは?〜放っておくと…ちょっとマズいかも〜
こんにちは、きたじま腎泌尿器科クリニック世田谷烏山院院長の北島和樹です。
今回は「前立腺肥大になるとどんな症状が出るの?」という、患者さんからもよく聞かれる疑問にお答えします。
まず、前立腺って何してるの?
前立腺は、膀胱のすぐ下にあるくるみ大の器官で、尿道を取り囲むように存在しています。精液を作るのが主な働きです。年齢とともに男性ホルモンの影響などで、この前立腺がじわじわ大きくなっていくのが「前立腺肥大症」です。
さて、本題。
肥大が進むと、こんな症状が出やすくなります👇
💡前立腺肥大でよくある症状5つ
尿が出にくい(尿線が細い・勢いがない)
→ まるで水道の蛇口が詰まったみたいな感じです。
尿がちょびちょびしか出ない・時間がかかる
→ 出そうで出ない、そしてトイレ滞在時間が長くなりがち。
夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
→ これ、実は睡眠の質もガッツリ下げます。
尿意が急にくる(尿意切迫感)
→ トイレまで間に合うかドキドキ…ちょっとした“スリル”いりませんよね💦
残尿感(スッキリしない)
→ 出しきった感じがなくて、またすぐトイレに…の繰り返し。
☝️こんな症状が出たら?
加齢による自然な変化ではあるものの、放っておくと膀胱や腎臓に負担がかかることも。
「年だから仕方ない」と我慢せず、一度泌尿器科で相談するのが安心です。
次回は、「放置するとどうなる?前立腺肥大の合併症」についてお話しします!