50代からの泌尿器ラボ【第8回】前立腺肥大症で控えるべきこと・やっていいこと総まとめ!
きたじま腎泌尿器科クリニック世田谷烏山院院長の北島和樹です。
ここまでいろいろ解説してきましたが、「結局、何に気をつけて、何ならやってもいいの?」とよく聞かれます。
なので今回は、前立腺肥大症の方向けに、『生活の“Do & Don’t”』をわかりやすくまとめました!
🚫 控えたほうがいいこと【Don’t】
内容 理由・補足
💧 就寝前の過剰な水分摂取 夜間頻尿の原因に。寝る2時間前からセーブしよう。
☕ カフェインの多い飲み物(コーヒー・緑茶など) 膀胱を刺激し、頻尿や尿意切迫を招きやすい。
🍺 アルコール 利尿作用が強く、脱水も招くため逆に悪化することも。
🌶️ 辛い食べ物・香辛料 尿道や膀胱に刺激を与える可能性。
🚲 長時間の自転車 会陰部を圧迫し、前立腺に負担がかかる。
🧻 排尿我慢 膀胱に負担→尿閉リスク増。なるべく早めにトイレへ。
💊 自己判断で薬をやめること 症状が安定していても、勝手に中止は×。必ず医師に相談。
✅ やっていいこと・おすすめなこと【Do】
内容 理由・効果
🚶♂️ 軽い有酸素運動(ウォーキングなど) 骨盤内の血流改善・前立腺のむくみ軽減に◎
🥗 野菜中心の食事 食物繊維が豊富で便秘防止にもつながる。
🥜 亜鉛・リコピンの多い食品(ナッツ、トマトなど) 前立腺の健康をサポートする栄養素たち。
🧘 ストレス対策(趣味・睡眠・軽い瞑想など) 自律神経を整えることは排尿トラブル予防に効果的。
🗓️ 定期的な通院と検査 進行の早期発見・コントロールがカギ!
📝 まとめ:生活のちょっとした工夫で、ぐっと楽に!
「病気だからあれもこれもダメ」ではなく、
“バランスよく付き合っていく”のが大切な姿勢です。
少しの意識で、排尿症状がずいぶん変わることもありますよ😊
薬や手術だけじゃなく、『生活習慣も“治療の一部”』と考えて、無理なく続けていきましょう!
次回は「前立腺肥大症と仕事・旅行・趣味。どこまでできる?」をテーマにお届け予定です♪