50代からの泌尿器ラボ【第9回】前立腺肥大症と仕事・旅行・趣味。どこまでできる? “できること”をあきらめない
きたじま腎泌尿器科クリニック世田谷烏山院院長の北島和樹です。
「前立腺肥大症と診断されたら、仕事ってどうなるの?」
「旅行や趣味はもう無理ですか?」
そんな声をよく耳にします。
でも、前立腺肥大症=生活を制限しなきゃいけないってわけではありません!
今回は、仕事・旅行・趣味に関する“できること・工夫できること”を一緒に見ていきましょう!
💼 仕事について
✅ 基本的には 継続可能!
大半の方は、治療や生活習慣の見直しで症状がコントロールできるため、
仕事を辞める必要はありません!
💡 工夫ポイント
こまめにトイレに行ける環境を確保
→ 会議前や移動前に、必ず“予防排尿”。
デスクワーク中心の方は姿勢に注意
→ 座りっぱなしは骨盤の血流悪化につながるため、1時間に1回は立ち上がってストレッチ!
水分調整を意識
→ 午後以降は水分のとりすぎに注意。脱水にはならないようにバランスよく!
✈️ 旅行について
✅ 旅行も ぜんぜんOK!
ただし、計画的にがキーワードです。
💡 工夫ポイント
長時間移動の前にはトイレの場所チェック!
→ 飛行機、電車、高速道路のSA…マップアプリで事前チェックがおすすめ。
尿意切迫や夜間頻尿が不安なら薬を事前調整
→ 医師に相談すれば、旅行前だけ一時的に薬を変更することも可能です。
日程に“ゆとり”を持たせよう
→ スケジュールを詰め込みすぎないのが、旅行を楽しむコツです♪
🎣 趣味について
✅ 趣味も むしろ続けるべし!
趣味はストレスを和らげ、自律神経を整えるので前立腺肥大にも◎
💡 ただし注意したい趣味も…
趣味 注意点
🚴 自転車 長時間は会陰部の圧迫になるため、クッション付きサドルや休憩を入れて調整を!
🧖 温泉・サウナ 血流改善に良いが、脱水になると逆効果。入浴後の水分補給を忘れずに。
🏌️ ゴルフ・釣り トイレにすぐ行けない環境のときは、事前排尿と念のための吸水パッドも検討を。
🎯 まとめ:できないことより、できる工夫を!
前立腺肥大症があっても、
ちょっとの工夫で仕事も趣味も旅行も“ふつう”に楽しめます!
むしろ、好きなことを我慢せずに続けることで、症状のストレスや不安も軽減できるんですよ😊
次回(第10回)は…「前立腺肥大と性の悩み。どう付き合えばいいの?」を予定しています!
※ちょっとセンシティブだけど、大事なテーマです。