PSAが高いと言われたら ― 前立腺を守るために知っておきたいこと 第2回/全5回
第2回:PSAが高くなる原因 ― がん以外でも上がります

前回、PSAは前立腺からの大切なサインであるとお話ししました。
今回は、PSAが高くなる原因 を解説します。
PSAが上昇する代表的な原因は以下です。
● 前立腺肥大症
年齢とともに前立腺が大きくなり、PSAも徐々に上昇します。50歳以降ではとても一般的な変化です。
● 前立腺炎
細菌感染や炎症によって一時的にPSAが高値になります。治療後に正常化することも少なくありません。
● 排尿トラブル・尿閉
尿が出にくく膀胱に強い圧がかかった状態でもPSAは上昇します。
● 射精・長時間の自転車運動
検査前日の行動によって軽度上昇することがあります。
● 医療処置の影響
カテーテル留置や内視鏡検査後にも一時的に高値を示します。
そしてもちろん、
前立腺がん も重要な原因の一つです。
しかし、実際の診療では
「PSAが少し高い=すぐにがん」
というケースは多くありません。
だからこそ、
数値の背景を読み解くことが泌尿器科医の役割 です。
当院では、
・PSAの推移
・年齢
・前立腺の大きさ
・症状の有無
これらを総合的に評価し、
必要な検査を必要な順序で行う ことを大切にしています。
次回は、
「PSA高値のとき、どんな検査をするのか?」
を具体的にご紹介します。
